ファスナー差込口の蝶棒横のファスナーテープの破断があり、ファスナーを閉じても下から開いてしまう状態です。
今回のファスナー交換は、お客様のご希望で現状のTALON5号ジッパーからWALDES VINTAGE ZIPPERへ、号数(大きさ)はテープやファスナー強度などを考慮してTALON５号からWALDES１０号 ダブルファスナー(上下開タイプ)へ変更です。
(通常、厚手の革ジャンや硬い革ジャンに使われるファスナーサイズは10号サイズが使われている場合がほとんどなのですが(革の厚みや硬さを考慮すると10号サイズのファスナーが強度的に適しています)、AeroLeather では5号サイズが使われている場合が多いです。)
今回のWALDES VINTAGE ZIPPER10号 ダブルファスナー
※WALDESのダブルファスナーは右差規格となります(差し込み蝶棒が右側になります)。この点ご了承いただいています。
今回のジャケットですが、過去に他店様にてファスナー交換を2度交換されています。
※ファスナー交換が2回目以降の場合は割増料金となります。
ファスナー縫製箇所も複数の縫製跡(縫製ライン)があり、針穴が繋がってしまって縫製ラインに破断があります。
左：表側、右：裏地側
ファスナー縫代。
複数回のファスナー交換縫製によって、ファスナーを縫い付ける縫代がボロボロになっています。
ファスナー交換によっていつまでも着用出来ると思われがちですが、縫製箇所の皮革がボロボロになればファスナーを縫い付けることが出来ずに修理が出来なくなります。
同じ箇所を複数回修理される場合はこの点ご注意ください。
今回はファスナー縫代を芯材で補強して仮止め縫製を行い、本縫製は現状の縫製針穴を出来るだけ拾って縫製ラインの破断が少なくなるようにファスナー交換します。
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フロント部を解体して既存ファスナーを取り外し。
取り外したTALON5号ファスナーと長さを調整したWALDES10号ダブルファスナー。
新しいWALDES VINTAGE ZIPPER10号ダブルファスナーを仮止めして仮止め縫製。
仮止め縫製後、表から見える元の針穴を拾いながら縫製します。
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ファスナー交換完了。
下にあるファスナーが取り外したファスナーです。
WALDES10号交換後の現状と、取り外したTALON5号ファスナーとWALDES10号ダブルファスナーとの比較
今回のリペア、
・ファスナー交換、税別 16,400円(税込 18,040円)
(交換回数割増し・縫代補強含む)
・WALDES ファスナー、税別 3,300円(税込 3,630円)
です。
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