千葉県より郵送でリサイズを依頼していただいた70’sレザージャケットの GANDALF
肩パッドを取り外して、袖丈-3cm、肩幅-1cm、身幅-1cm(周囲で-4cm)のサイズ詰めです。
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袖丈詰めの寸法が4~5cm以内であれば袖山からのリサイズをお勧めしています。
その方が肘周りの曲がり部分の位置が自然でリサイズ料金もお安くなります。
4~5cm以上のリサイズになりますと肩口からの袖丈のリサイズは出来ない(カット量が長くなると袖山周りの寸法がアームホール周りの寸法より短くなってしまう為です)ので袖口からのサイズ直しになります。
(ただし、身幅を詰めてアームホール周囲の長さを調整できるのであれば5cm以上の袖山からのカットも可能です)
ただ袖口からのリサイズはファスナーの移設等で料金が高くなりますし、構造によっては袖口からのリサイズが出来ない場合があります。
(袖口がボタン仕立て(切羽仕様など)やルイスレザーのように袖先にファスナーがある場合です)
当工房にお越しになられる方はこちらでサイズを測ってサイズダウン値を確定することが出来るのですが、遠方のお客様には電話・メール等で打ち合わせをしています。
電話・メールでの打ち合わせの際、簡単なイラストでよいのでサイズダウン希望の箇所・現状寸法・ご希望の詰め寸法を記入して頂き写真に撮ってメールフォームから送って頂けると助かります。
そのイラストを元にサイズダウン箇所の確認・サイズダウン値として可能かどうかを確認いたします。
サイズ直し寸法を決める際、参考になるレザージャケットがあるならそのジャケットサイズを参考にするとサイズ直し寸法を決めやすいです。
(ライダースならライダースというように同ジャンルのジャケットとのサイズ比較が分かりやすいです)
可能であれば参考になるジャケットも一緒にお預かりさせて頂いて、サイズダウン値の参考にしていきます。
肩幅を詰める場合なのですが、肩幅を縮めると連動して袖の取り付け位置が上がりますので肩幅を縮めた分、袖先位置も上に上がります。
それと肩幅を縮めるとアームホールは広がることになりますので、袖元の周囲より広がってしまいます。
それを取り合わす為、脇下から身幅を縮める必要があります。
肩幅を詰めたい場合は袖先が上に上がるということと、身幅を詰める必要があるということをご了承ください。
革ジャンは一般衣類のシャツやTシャツと違い、あまりにジャストサイズにしてしまうと動きにくくなってしまい縫製や革にも負担が掛かるものになってしまいます。
多少余裕の有るサイズダウンにするのがお勧めです。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
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一旦ジャケットを表裏とも裏返し、肩パッドを取り外し。
袖を身頃から取り外して必要寸法をカット。
肩幅と身幅を必要寸法をカットして、袖と身頃を縫製します。
サイズ直し完了
左:リサイズ前、右:リサイズ完了
今回のサイズ直し(袖丈・肩幅・身幅詰め)、税別 20,000円 です。
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革製品の事でお困りの事がありましたらお気軽にどうぞ!!
ガンダルフ レザージャケット サイズ直し(袖丈・肩幅・身幅詰め)
投稿日:2019/12/19 更新日: