修理を依頼していただいたHermes kelly。
経年使用でハンドルの付け根が破断しています。
それと経年でバッグ表面の表皮が剥がれて下地の白が見えています(複数個所)。
ハンドルは交換するのではなく、破断部分を補強しリペア、剥がれて白くなっている部分はカラーリペアを施します。
こちらのケリー、以前に一度当方でバッグ全体にカラーリペアを施しているバッグですので、その時の色配合での部分カラーリペアとなります
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部分補修によるカラーリペアなのですが、部分補修でのカラーリペアですとどうしても色の差が出てしまいます。
車の板金塗装を想像して頂ければ分かりやすいのですが、傷だけリペアするとその傷部分、1パーツ(ドアのみなど)塗装したらそのドアだけ色の差が表れるのと同じです。
同じ色でも艶の加減や新しい色と古い色の差など様々な要因があります。
部分カラーリペアの場合は、上記の点をご了承いただいてのカラーリペアになります。
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破断したハンドル芯材・皮革(表革除く)を除去し、新たなハンドル芯材と皮革をハンドルに打ち付け。
ケリーは手縫い仕立てですので、同様にハンドステッチにて縫製。
コバを仕上げ、養生後に調色しカラーリペア。
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ハンドルリペア完了
カラーリペア完了
左:リペア前、右:リペア後
今回のリペア
・ハンドル修理 税別 5,000円
・カラーリペア 税別 3,500円
です。
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革製品の事でお困りの事がありましたらお気軽にどうぞ!!
エルメス ケリー ハンドルリペア・カラーリペア:破断したハンドルの修理と剥がれた革表面の色補修です
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