サイズ直しを依頼していただいた Givenchy レザージャケット。
リサイズは袖丈と襟高さ(詰襟)、それと首周りが広く首の後ろが余って浮き上がるので詰める事は可能ですかとのご依頼です。
詰襟で背中側中心に縫製がありますので詰める事は可能ですが、あまり詰めると身頃のバランスが崩れますので最小限の寸法になりますとお伝えしてご了承していただきました。
詰め寸法は、
袖丈:-6.5㎝
襟高さ(詰襟):-1.5㎝
首周り:-2㎝
です。
袖丈詰めは、ラグランスリーブですので袖先から詰める事になります。
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※通常の革ジャンよりも硬さ・厚み・重量のある革ジャンのリサイズは、どうしても通常の革ジャンより手間がかかり、通常の料金より2割ほど割り増しになってしまう場合が多いです。
それと、通常裏地の一部を解体して表裏を裏返すのですが、硬さ・厚みのある革ジャンの場合は裏返すことが出来ません。その為、ジャケットの一部(皮革側)を解体して作業しますのでその料金が税別 4,000円程追加となります。
料金やその他ご不明点ありましたらお気軽にご相談ください。
※当工房にお越しになられる方はこちらでサイズを測ってサイズダウン値を確定することが出来るのですが、遠方のお客様には電話・メール等で打ち合わせをしています。
電話・メールでの打ち合わせの際、簡単なイラストでよいのでサイズダウン希望の箇所・現状寸法・ご希望の詰め寸法を記入し写真に撮ってメールフォームから送って頂いています。
イラスト例
そのイラストを元にサイズダウン箇所の確認・サイズダウン値として可能かどうかを確認いたします。
サイズ直し寸法を決める際、参考になるレザージャケットがあるならそのジャケットサイズを参考にするとサイズ直し寸法を決めやすいです。
(ライダースならライダースというように同ジャンルのジャケットとのサイズ比較が分かりやすいです)
肩幅を詰める場合なのですが、肩幅を縮めると連動して袖の取り付け位置が上がりますので肩幅を縮めた分、袖先位置も上に上がります。
それと肩幅を縮めるとアームホールは広がることになりますので、袖元の周囲より広がってしまいます。
それを取り合わす為、脇下から身幅を縮める必要があります。
肩幅を詰めたい場合は袖先が上に上がるということと、身幅を詰める必要があるということをご了承ください。
革ジャンは一般衣類のシャツやTシャツと違い、あまりにジャストサイズにしてしまうと動きにくくなってしまい縫製や革にも負担が掛かるものになってしまいます。
多少余裕の有るサイズダウンにするのがお勧めです。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
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襟高さを詰める際に、左襟先の玉縁(ボタンホール)が襟高さカット部分にかかってしまうので、玉縁(ボタンホール)を解体・除去。
ボタンホール跡は裏から圧着芯を打ち込みリペア。
詰襟を解体し(上)、必要量をカット(下)。
背中側縫製を利用し、首周りの必要量をカット(下)。
必要量のカット後、表に見える元の針穴は拾いながら縫製。
背中
襟付け
襟上部
袖先リブを取り外し。
外装(皮革)、内装(裏地)とも袖丈詰めの必要量をカット。
必要量をカット後、袖先リブを再縫製。
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サイズ直し完了
周囲にあるパーツがカットした分量です。
サイズ直し比較
左:施工前、右:リサイズ完了
全体
首周り前
首周り後ろ
今回のGivenchy レザーブルゾン リサイズ、
税別 31,800円(税込 34,980円) です。
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革製品の事でお困りの事がありましたらお気軽にどうぞ!!
ジバンシィ サイズ直し:サイズの大きい袖丈・首周りのサイズ詰めです
投稿日:2021/12/26 更新日: