千葉県から郵送でサイズ治しを依頼していただいたショットAT101。
袖丈・袖幅・肩幅・身幅・着丈のサイズ直しです。
腕周りが太く、全体にサイズも大きいので袖幅詰めを中心にサイズダウンをしていきたいとのご依頼です。
サイズ詰め寸法は平置きで、袖丈-2cm、袖幅(脇下ー3cm、二の腕ー4.5cm、手首ー1cm)、肩幅(片側)-1cm、身幅(片側):脇下-3cm、裾(±)0cm、着丈ー2cmとなります。
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当工房にお越しになられる方はこちらでサイズを測ってサイズダウン値を確定することが出来るのですが、遠方のお客様には電話・メール等で打ち合わせをしています。
電話・メールでの打ち合わせの際、簡単なイラストでよいのでサイズダウン希望の箇所・現状寸法・ご希望の詰め寸法を記入して頂き写真に撮ってメールで送って頂けると助かります。
そのイラストを元にサイズダウン箇所の確認・サイズダウン値として可能かどうかを確認いたします。
サイズ直し寸法を決める際、参考になるレザージャケットがあるならそのジャケットサイズを参考にするとサイズ直し寸法を決めやすいです。
(ライダースならライダースというように同ジャンルのジャケットとのサイズ比較が分かりやすいです)
可能であれば参考になるジャケットも一緒にお預かりさせて頂いて、サイズダウン値の参考にしていきます。
今回、袖丈を-2cmリサイズするのですが、肩幅詰め寸法と合わせて4~5cmまでの袖丈のサイズ直しであれば肩口からのリサイズとなります。
この方が袖の形が自然で料金も安く仕上がります。
4~5cmを超えるサイズ直しになりますと、アームホールの長さと袖山の長さが取り合わなくなってしまうので手首側からのサイズ直しになります。
ただ手首側からのサイズ直しだと手首口のファスナー移設などがあり料金は高くなりますし、構造によってはサイズ直しが出来ない場合もあります(袖にファスナーポケットなどが有る場合など)。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
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袖と身頃を取り外して各部をサイズ調整し縫製。
(袖丈は肩口からの調整です)
その際、袖口内側のリブもライニングとの取り合わせを調整(リブは構造上幅を縮めることは出来ません)。
着丈はファスナーを取り外して着丈・ファスナー長さを調整してファスナーを再縫製。
その際、裾上げに干渉する左右ポケットを底上げ。
元の縫製ラインを縫い直す場合は、表に見える元の針穴を拾って再縫製しています。
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サイズ直し完了。
周囲にあるパーツがカット分量です。
サイズ比較
左:施工前、右:サイズダウン完了
今回の袖丈・袖幅・肩幅・身幅・着丈サイズ直し、税別 41,000円 です。
(ポケット底上げ料金含む)
サイズ直し料金はサイズ直し箇所数(例えば袖幅詰めでも二の腕周りのみなのか、脇下周りも詰めるのか、手首周りも詰めるのかなどで変動します)や施工難易度で変動します。
お気軽にお問い合わせください。
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革製品の事でお困りの事がありましたらお気軽にどうぞ!!
Schott AT101 袖丈・袖幅・肩幅・身幅・着丈サイズ直し
投稿日:2019/02/03 更新日: